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2010/12/04

Human Smoke むすび

むすび
 本書のなかの出来事は1941年12月31日で終わっている。第二次世界大戦で死んだもののうちの大多数は、このときはまだ生きていた。 
 第二次大戦は「善い戦争」だったのだろうか?戦争は助けを求めていた人々を助けられたのだろうか?この本を書きはじめたとき、わたしはこの設問の答を知りたかった。わたしは、新聞記事、日記、メモ、回想録、公式発表などを根拠とした。それぞれ出来るだけ正確な日付を記した。二次資料よりもものごとを知るには有用である。しかし二次資料もかなり活用させてもらった。すべて資料は公開されたもので、一般に手に入れられるものである。そしてすべては英語で書かれたものである。
 ニューヨーク・タイムズはーきびしい検閲下にあったイギリスの新聞にくらべてーこれ一紙だけで、戦中、戦前の抜群に豊富な資料を抱えている。ラジオ演説、公的新聞発表、航空機が撒布する宣伝ビラ、翻訳された外電、スクープされた議会法案などなどすべてが、その良い報道とともにニューヨーク・タイムズで見つかる。ニューヨークのヘラルド・トリビューンも特ダネの泉だった。事実、第二次大戦に関してわたしが俄然興味を持つことになったのは、ヘラルド・トリビューンのベルリンと東京に対する爆撃についての見出しを見たことがきっかけだった。マーチン・ギルバートのたくさんの本ーとくにチャーチルの戦争記録に関するものーはこの本の執筆に大いに役に立った。
 ー(各方面に対する謝辞を省略)ー
 この本の題名は、ヒトラーが手を焼きはしたが従順だった部下の将軍、フランツ・ハルダーの言葉を借りたものである。ハルダーが戦争末期、アウシュヴィッツ強制収容所に収監されていたとき、独房に流れこむ煙を見た。かれは、それは人間の煙(Human Smoke)だった、と尋問者に答えた。
 わたしはこの本を、クラレンス・ピケットほか米英の平和主義者たちに捧げる。かれらはその目的を達することが出来なかった。しかし、かれらはユダヤ難民を救けようとし、ヨーロッパを飢えから守ろうとし、アメリカと日本の仲介をして戦争を防ごうとした。かれらは失敗したが、正しいことをした。
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