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2009/06/16

Unnecessary War - by Patrick J. Buchanan

今回から、アメリカの政治評論家、政治家、コメンテーターの、パトリック (パット)J・ブキャナンの
「Churchill,Hitler,and the Unnecessary War -How Britain Lost Its Empire and the West Lost the World」 という本を読みます。(「チャーチル、ヒトラー、そして不必要な戦争 - 英国はいかにしてその帝国を失い、西欧は世界を失ったか」)
(出版社: Crown Publishers, New York/ 2008年5月)

人類の歴史上、かつて類をみない流血、虐殺を齎した、第一次、そして第二次の二つの世界大戦、この二つの大戦争は本当に必要なものだったのでしょうか?われわれのコントロールの及ばぬ出来事だったのでしょうか?著者は歴史の過程での数々の判断ミス、とくに、英国、なかでもウィンストン・チャーチルの行動を問い直します。具体例は次のとおり:
‐1906年、秘密の閣議で決めた、ドイツがフランスに侵入した際の対独直接軍事行動
‐ヒトラーの台頭を許した過酷なベルサイユ条約
‐日本を孤立させ軍国主義に赴かせた、アメリカの圧力に負けた日英同盟の解消
‐イタリアをヒトラーとの枢軸に追いやった、1935年の制裁策
‐1939年のポーランドに対する戦争保証(第二次大戦の保証となった)
‐チャーチルのスターリンの本心(野心)に対する驚くべき無知

歴史に「if」は禁物、とよく言われますが、このような本をひもとくと、まことに歴史とは、起こってしまった「if」の連続であることがわかります。未来のことは一切分からぬわれわれが、過去を振り返る(歴史をかえりみる)ときだけ、すべてが必然であったように後講釈で説明しようとするのは、いささか傲慢ではないでしょうか。20世紀のさまざまな結節点で、だれが、どのような状況で、どのような判断をくだして行ったのか、そしてその結果は?この本は、登場人物とそれらの時点を共有しながら読んで行くと、歴史の機微に触れるたび、そのif、ないしif not に思いを馳せざるを得ません。

パット・ブキャナンは、1938年11月、ワシントンDC生まれ、ジョージタウン大学、コロンビア大学大学院卒。ニクソン、フォード、レーガンそれぞれ大統領の首席顧問をつとめました。1992、1996年の大統領選挙には共和党候補として予備選挙に立候補、2000年には改革党から自身、大統領本選に出馬しました。評論、著述活動とともにTVのコメンテーターとしても著名な人物です。
著書は次のとおり:
Day of Reckoning:How Hubris,Ideology,and Greed Are Tearing America (2007)
Stare of Emergency:The Third World Invasion and Conquest of America(2006)
Where the Right Went Wrong:How Neoconservatives Subverted the 
Reagan Revolution and Hijacked the Bush Presidency (2004)
The Death of the West:How Dying Populations and Immigrant Imperil Our
 Country and Civilization (2002)
 (宮崎哲弥訳「病むアメリカ、滅びゆく西洋」成甲書房、2002)
A Republic,Not an Empire:Reclaiming America’s Destiny (1999)
The Great Betrayal:How American Sovereignty and Social Justice Are
 Being Sacrificed to the Gods of the Global Economy (1998)
Conservative Votes,Liberal Victories:Why the Right Has Failed (1975)
The New Majority:President Nixon at Mid-Passage (1973)

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尚、本書の雰囲気、特徴がよく出ているところは、部分的に全訳も試みたいと思います。(「全訳」とマークいたします。)
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